『花かんざし。。。』
2006年 03月 29日
anjo の 『七五三』 は 生憎の雨だった。。。
髪を結い上げられ 襟足まで 化粧を施された anjo 。
子供心にも 鏡に映る姿は 満更でもなかったのを 今も 覚えている。
最後に 『紅い紅』 を差し 着た事も無い様な 何だか 少し照れる様な
着物に着替えた時には 周囲で 歓声が上がったほどだった。
馴れない 足袋に草履を履き 御近所に挨拶回りをした後 写真館に向かった。
相変わらず 父は 何処かの海洋にいた。。。
写真を撮って貰った頃から 一段と 雨脚は強くなっていたが
母に手を引かれ 『亀山神宮』 に 参拝に出掛けた。
雨にも拘らず 人出は多く 長い階段を 馴れない草履で上がるのは 痛みが
鼻緒に 指が食い込んだ事を 何故か 覚えている。
そして 何よりも この場に 父が居なかった事が やはり寂しかった。
お参りを済ませ 元来た道を 帰る途中 anjo は 扇子を無くしてしまった。
千歳飴を持つ手が 哀しみに 少し震えていた。。。
シャッターを 押す瞬間
本当に 無垢で 幼い anjo が 久し振りに 逢いに来てくれた。。。
by anjo の 戯言
by deracine_anjo
| 2006-03-29 16:51
| anjo の 戯言