『名も無き 雑草。・・そして 此処に おります♪』 


by deracine_anjo

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『蕞爾(さいじ)』

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 『私』 の 存在など この時の流れの中
 とても ちっぽけで 頼りないもの・・・・
 少し強く吹く風に ゆらり と ココロも身体も たちどころに
 揺れてしまう・・・


 けれど それでも アナタが 居れば
 何とか 踏みとどまれる気がしてる
 単純だと言えば それまでだけど
 それすら 無ければ 迷子に成ってしまう・・・


 偽善も嘘も 
 真心も憐憫も
 見極める 知恵さえ持たぬ 愚か者ゆえ
 同じ 過ち 又 性懲りも無く 繰り返すかもしれないけれど


 それでも アナタが居れば
 私は 又 歩き出せる気がしてる・・・・


 たとえ

 ちっぽけな 『私』 であっても・・・・ね♪
by deracine_anjo | 2004-09-30 15:46 | あたし の こと

『有漏(うろ)』

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 ココロ  成らずも  誰かを  傷付け

 ココロ  成らずも  犯した  過ちを  認める事も  出来ず

 ココロ  成らずも  愛した  お人さえにさえ

 通わぬ ・・・・想ひ


     
       けれど  今一度  歩き始める  私ゆえ

       いつか  又  巡り会える日まで 


       そっと  宝石箱に  

       仕舞って  置きます・・・・ 



                   

                    この  ココロ・・・・     

    
by deracine_anjo | 2004-09-30 14:10 | つ・ぶ・や・き・・・・

『夢想』

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           少し  湿り気を  帯びた  風

         
         でも  窓  から  観える  空には

            
             一筆書きの  雲  ひとつ


             この  風  と  雲  に


              アナタ  への  想い


               託してみようかな♪
by deracine_anjo | 2004-09-30 13:42 | ひとひらのkokoro...
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ホテルのrest roomで メイクを少し明るめに直して 5分前にいつもの
ラウンジに入ると 顔見知りのボーイが 穏やかな微笑で
『もう 藤堂様はお待ちです』・・・と 私を 彼の元に案内してくれた。
カウンターで お気に入りのバーボンを飲みながら バーテンダーと談笑していた彼は 静かに私を振り返り 
『お忙しいお姫様の 登場だね。』・・・と にこやかに言葉を告げた途端
一瞬 私にしか 分からない 厳しい顔をした。
(この人に 私は 何処まで 嘘を付き通せるだろう・・・・)一瞬だが 私は そう思った。
何故 その時 私が そう思ったのか 今 この私の命のろうそくが消え様としている瞬間でも説明は 出来ない。『本能』・・・だったのだろうか。




『お待たせ致しましたか?』
私は 微笑みながら 彼の側に座り カクテルを 頼んだ。
『いや 僕も少し前に 来た所だ。彼から 面白い話を聞かせて貰って これは 又 仕事に生かせると ほくそ笑んでいた所だよ』・・・・バーテンダーに 華を持たせ 微笑む彼の横顔は 端正な顔立ちの中に 戦い抜いてきた自信と言葉では言い表せない 哀しみを いつもの様に漂わせていた。
そう・・・彼は 中堅だが 広告業界では 一目置かれた存在の人間だった。
何かのレセプションで 通り一偏等の名刺交換をした後 何故か 彼の哀しみが 私のアンテナに触れた。
それは 10数年前の妹・・・朱美に似た 『心』の痛みだった。




ホテルから それ程 離れていない静かな料亭で 食事をしながら 藤堂は少しだけ不機嫌だった。
『何か ありましたの?』
そう言った途端 心を全て見透かされるような深い慈愛の瞳で 私を見詰め
『何か あったのは 貴方じゃないのかい?今回も 僕には 相談しないつもりなのかい?』
この3年の間 私は 彼の前で 泣き言を言った事はない。
可愛げのない女だと 自分でも思う時があるけれど 今の彼に 私の重荷を背負わせたくないと いつも 思っていた事は 確かだ。
でも 彼には それが 淋しくもあり 歯がゆさでも在る事も 分かっていた。
『その傷は?』
まだ 包帯を巻かれたままの私の手を見ながら 彼は 優しく呟いた。
『先日 火傷を・・・案外 自分で思ったよりもデリケートに出来ていたみたいで 傷が残らないように まだ 病院に掛かっていますの。丁度 一つ 大きなプロジェクトの目途がついて 1人乾杯していて 火傷を・・・・でも 大丈夫です。』
少し 遠くを見つめる様に 藤堂は杯を飲み干し 
『ホテルに戻ろう』・・・・と 呟いた。




心なしか 少し眉間に皺を寄せ規則正しい寝息を立てている藤堂の腕から そっと離れ 私はバスルームで 今しがたまで藤堂に愛でられた身体を ゆっくりと湯船に沈めながら 泣いていた。
何故 涙が 溢れて来るのか 私自身 分からなかった。
けれど 私の中で 起こっている何かが 藤堂との別れを予感させていたのかもしれない・・・。
今 愛された この肩も この乳房も・・・・もう 私の意志では・・・・・
そう 思いながら 密やかに頬を伝う涙。




『陽子!!』・・・バスルームに  眠っていた筈の藤堂が飛び込んできて 私を 抱きしめていた。


           
        『微睡みの中で』  短編小説 (5) 『抱擁』
by deracine_anjo | 2004-09-30 04:48 | 『微睡みの中で』  短編小説

『大丈夫だから。。。』

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            どんな  冷たい雨  だろうと


            ボク  が  傘  に  なって


            アナタ  が  濡れたり  しない様に



            どんな  強い風が  吹いても


            ボク  が  壁  に  なって


            アナタ  が  凍えたり  しない様に



                     だから


            アナタ  は  そこで  いつもの様に

          
            微笑んで  いて欲しい・・・


                     

            ボク  の  為に・・・・・

      
by deracine_anjo | 2004-09-30 03:22 | Legato

『凪』

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           毒を  持つという  『曼珠沙華』

            
                   けれど 


               生命  の  謳歌  


                    と


               孤  を  感じる 



             この  華  を  愛でる


               偽りの  甘さより


             このココロ  で  感じる


           術しか  持ち合わせぬゆえ・・・・
by deracine_anjo | 2004-09-29 20:16 | tameiki ひとつ。。。

『抱きしめて・・・』

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              困った  顔  しないで

         
             淋しそうな  顔  しないで

     
                  少しだけ

              
           意地悪  言ってみたかっただけ



               哀しく  成るから


            そんな  顔  しないで・・・・


             

              もう  言わないから
by deracine_anjo | 2004-09-29 19:52 | Legato

『朝焼け』

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            アナタの事    少しの時間

                想い出しながら

           束の間   安息の   眠りの中



               アタシは   旅立つ


                
                 SEE YOU♪
by deracine_anjo | 2004-09-29 05:53

『月輪』

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            追いかけても    追いかけても

                 私は  いつも

                 置いてきぼりね


                届かない   想い

               胸に  抱えたまま・・・・
by deracine_anjo | 2004-09-29 05:23 | ひとひらのkokoro...
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人の心とは 何と危うく傷付きやすいものかと 朱美の診療に付き合う事で 私自身が改めて 多くの事を 学んだ。
朱美は 明るい性格で友人も多く 今時の高校生ライフを満喫している様に見えていた。
しかし 朱美の心には いつも 『淋しさ』が居座っていたのであった。
それだけ 私よりも遥かに純粋だったのである。
中学2年の時に 『親友』を 『白血病』で失った時から 朱美は医者に成る事を目指した。
普通のサラリーマンの家庭で 医学部を受験させるなどと言う事は どう考えても 無理だったが 朱美は『国立大』を狙うと言う事で 猛勉強を始めた。
とはいえ 家族が腫れ物の様に 朱美を扱ったりはしなかった。
そして 朱美も又 SMAPだ何だと言っては ライブに行ったり ある日突然 ピアスを空けてきたり。。。と 普通の女子高校生でもあった。
ピアスを開けてきた時には これは初めて 父が雷を落とすかな?と 私が少々 脅えていたにも拘らず 父母の反応は 今思い出しても 思わず笑ってしまいそうなものだった。




『ピアス 開けて来ちゃった。』 
多少の 雷は落ちる事を覚悟していた朱美は まず 私に告げた。
『え~~~朱美 パパ達 悲しがるわよ。何て言うつもりなの?』
『やっぱり マズかったかな~~~。友達と原宿歩いてたら ふらふら~~~と。お姉ちゃん助けてよ。パパが雷落としたら・・・・』
『まったく こんな時だけ 私に頼むんだから・・・。』
苦笑いしながら 階下からの母の夕食が出来たと言う声に 互いの顔を見詰め合い コツンと頭を叩いて 私は 微笑んだ。
『行きましょ。大丈夫よ。』
大袈裟に両手を合わせて ペコリと頭を下げる朱美が可愛かった。
しかし 朱美の本当の気持ちには 気付いてはあげれなかった・・・・。




食卓には 帰宅したばかりの父も もう着替えをして にこやかに祖母と談笑していた。
母は 時折 口を挟む程度で 食事を食卓に並べていた。
『パパ お帰りなさい。ママ 私も手伝うよ。』先手必勝・・・とばかりに 朱美は ママのご機嫌取りから始めた。
『ありがとう。でも もう用意は終わったから お席に着いて構わないわよ。』
席に着いて 食事を始めた所で 朱美はワザと髪をかき上げた。
何気にその仕草を見ていた母が
『朱美ちゃん それ・・どうしたの?ピアスなの?』
素っ頓狂な声を上げた為に 一同がいっせいに朱美の耳元に 集中した。
『ごめんなさい。開けちゃった。』
『あら・・・ママに良く見せて・・・・痛くなかったの?』
席から立ち上がり 母は 朱美の耳元を確かめて 大らかな性格と言うのか
『あら・・・可愛いピアスね。ママも開けたくなっちゃった。どこで遣ったの?陽子も一緒にお揃いで遣らない?』
祖母はチョッと不機嫌になり・・・『親から貰った身体にキズを付けて!!』と怒って 無口になった。
そして 父は・・・・
『高校生でピアスを開けるのは 賛成出来んが 何よりも キチンと消毒とかして キズに成らない様にするんだぞ。』
呆気に取られるほど 何事も無かった様にその話は それで終わった。




決して 父は放任主義でも子供の好き放題にさせるといった気持ちで 私達を育ててきた訳ではなかった。父の考え方は
『自分の責任で取れる事なら 何をしても構わない。但し 責任を取れないと思う事は 絶対にしては成らない。人様に迷惑をかける様な人間にだけは成るな。相手の痛みを 分かる人に成って欲しい。』
それが 口癖だった。だから 私達は 殆んど怒られた記憶はない。
しかし あの時 朱美は 怒って欲しかったのだった。
怒って貰いたくて ピアスを開けたのだ。
しかし その気持ちには 誰も気が付いては 上げられなかった。




姉妹と言うものは 色んな形で 周りからも比較されたりするものである。
それが 時として プレッシャーになったり 屈折した形で心が表れる事がある。
私自身の事を考えても 朱美の明るい豊かな感受性に 時として 嫉妬もした事がある。
逆もあって 当然だと思う・・・・。
でも 互いの長所と短所を認め合い ある時はライバルとして ある時は友人として 私達は仲良く暮らしていたつもりだった。
けれど・・・・朱美は それでも 『淋しかった』のである。
もっと かまって欲しかったのだった。
そう・・・甘えたかったのであった・・・・家族 みんなに。



そして・・・・あの日・・・・
父達との最期の別れの日になってしまったあの日に・・・・
自分が 受験勉強の疲れからうたた寝をしてしまい 見送れなかった事を 責めたのだった。



自分を 痛めつけるようにして・・・・・。


           『微睡みの中で』 短編小説 (4) 『凍えた心』
by deracine_anjo | 2004-09-29 04:22 | 『微睡みの中で』  短編小説