『名も無き 雑草。・・そして 此処に おります♪』 


by deracine_anjo
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カテゴリ:『独り語り  短編』( 2 )

『愛。。。』



     アタシは  中途半端な気持ちで  こんな言の葉  紡がないわ。。。










     一生に一度だけだと  想って生きてきたわ。。。


     それが。。。


     此の瞬間なのよ。。。


     誰にも邪魔されたくは無いわ。。。










      けれど。。。


      引き際も  知っているつもりよ。。。


      アンタの困った顔は  見たくわないわ。。。


      





 

      抱きしめられた時の  鼓動。。。


      髪を撫でられた時の  官職。。。


      そっと  触れた  唇。。。


      何もかも  夢の様だった。。。










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      だから。。。


      別れる時も。。。


      あの優しい吐息のまま。。。









 
      微笑んで  別れてあげるわ。。。。
by deracine_anjo | 2008-10-14 04:17 | 『独り語り  短編』
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 窓を 叩きつける 雨を見つめながら ふと 数十年前のある日の事が

 突然 ふらっしゅ・ばっくした。。。。

 私は 高校1年生。入学前に足首の手術をしたのだが 元来 皮膚が弱い事と

 どうしても 使わざる負えない足首の治りが悪く 一日おきの消毒通院を

 余儀なくされ それで 半日は潰れてしまう為 帰り道にその店に 仕方なく

 立ち寄っていた。



 いつもの様に カウンターで紅茶を飲んでいると 自分用のコーヒーカップに 数滴

 ブランデーを垂らし その男は カウンターから 出て来て 1つ間隔をあけた椅子

 に腰掛けた。

 店のマスターである。

 どちらも 前を見たまま 長い間 黙っていた。

 いや。。。長かった様に 想っただけで 実は 短い時間だったのかもしれない。

 小生意気な小娘ではあったが この男に 掛ける言葉など 持ち合わせて等

 いなかったのが 正直な所だった。。。

 男は 概に 身体を壊しているのが分るほど顔色も悪く 其れが着ている洋服と

 似合わなくて 子供心に 哀れを感じていた。



 『寂しいなぁ。。。。』

 男は突然 ポツリと 呟いた。。。。

 男の方を 見ることも出来ず 私は そのまま 黙って 冷めた紅茶を見つめるしか

 出来ずにいた。

 男は 泣いていたのだろう。。。

 男の家庭は 当に 崩壊し 息子二人の内 下の子供だけを連れて 妻は実家に

 戻り 離婚は成立しており 長男は 私より1つ年下だが 残ったか 離婚の条件

 に 残されたのか 薄暗い裏部屋から 出て来ない。。。。仲間とバンドを組んで

 いる事だけが 楽しみの様な 無口な子供になっていた。



 オーダーメードの紳士服屋が 傾き 心機一転 一階を喫茶店 2階をそのまま店

 にしていたが。。。結局 上手く行かず ビル全てを賃貸にして 彼は 結局 入院

 した。。。

 息子は 高校を卒業した時点で 東京に出た。。。。



 確か 今年 『三回忌』 の 筈だが 息子から 何の音沙汰もない。。。。




 そう。。。男は 母の弟。。。私の叔父である。

 母と同じ様に 『68歳』 という若さで 亡くなった。。。。




                            by   anjo  の  戯言
by deracine_anjo | 2006-05-20 14:57 | 『独り語り  短編』